1994年（平成6年）第189号～第200号
■1994年のトピック：あの爆走兄弟がコロコロに登場！創刊200号達成!!
前年からのJリーグ人気がさらに続くなか、５月号から親しみやすい絵柄とほのぼのとした内容で長く愛される作品となったゲーム原作マンガ「星のカービィ デデデでプププなものがたり」（ひかわ博一）が開始！７月号からは「炎の闘球児 ドッジ弾平」で熱い闘いを描いた、こしたてつひろ先生の新連載「爆走兄弟 レッツ＆ゴー!!」がスタートし再びコロコロに旋風を巻き起こす！！そして１２月号ではついに創刊から200号を達成！年末には大森ベルポートにて入場無料イベント「コロコロ200号フェスティバル」が開催され、これが後の「次世代ワールドホビーフェア」となっていく。
■主な人気マンガ：
１月号～ 「ウメ星デンカ」藤子・F・不二雄、「すーぱーぷよぷよ ぎゃぐまどう物語」松本しげのぶ（読切）
２月号～ 「まんがでわかるカードの秘密！？Jリーグカードの謎」むさしのあつし
３月号～ 「UFO仮面ヤキソバン」天越え～すけ、「みらくるドラクル」前田のえみ
４月号～ 「おぼっちゃまくん おぼっちゃまウォーズ」小林よしのり、「ワールドヒーローズ」かとうひろし
５月号～ 「星のカービィ デデデでプププなものがたり」ひかわ博一
６月号～ 「餓狼伝説スペシャル」山下高弘、「超原人 超にょっへ～くん」多田いま
７月号～ 「爆走兄弟レッツ＆ゴー!!」こしたてつひろ
８月号～ 「ゲームの鉄人」中西早苗、「電人ファウスト」上山徹郎
９月号～ 「大長編ドラえもん のび太の創世日記」藤子・F・不二雄、「ゴーゴー！ゴジラッ!!マツイくん」河合じゅんじ
１０月号～ 「サムライスピリッツ」小野敏洋（読切）
１１月号～ 「マクロス７ バルキリーロック」おちよしひこ、「スーパー桃太郎電鉄３ キングボンビーだよ～ん!!」松村努
１２月号～ 「すくーぷ！？ワイド笑学園」竹村よしひこ、「突撃記者シュッポッポくん」玉井たけし
１月号では劇場用に初カラーアニメ化（「映画ドラえもん のび太と夢幻三銃士」と同時上映）された「ウメ星デンカ」（藤子・F・不二雄）の掲載は藤子ファンには嬉しいサプライズ。サッカー人気に負けじとインパクト抜群のキャラ造形と独自のパロディセンスで勝負したプロ野球ギャグの名手、河合じゅんじ先生の「ゴーゴー！ゴジラッ!!マツイくん」（９月号から連載）は前作「かっとばせ！キヨハラくん」に続くジャストミートの快作！児童漫画におけるサイバーパンク設定へのチャンレンジをいまこそ評価したい「電人ファウスト」（上山徹郎）など、クラシックから爆笑ギャグ、いぶし銀の近未来SFまで網羅した１９９4年、頭一つ抜きん出て人気だったのはフルカウルミニ四駆の商品化と連動ししっかりスタートダッシュをきめた「爆走兄弟レッツ＆ゴー!!」（こしたてつひろ）でした！この勢いで翌年以降ミニ四駆は怒涛の快進撃を続けていくことになります。
■主なホビー： 「格闘ゲーム」
「ストⅡ」人気の影響でその後各メーカーから発表された対戦格闘ゲームの人気は根強く「餓狼伝説」や「サムライスピリッツ」（SNK）、「ワールドヒーローズ」（ADK）などのネオジオ対応作のシリーズはコロコロでもコミカライズされ人気を集めました。そして、前年１２月にはセガによる世界初の３DCG格闘ゲーム「バーチャファイター」がゲームセンターに登場！対戦プレイの駆け引きの熱さが知られるとともに着実に人気を集め、１１月のセガサターン版発売時には多くの格ゲーファンを歓喜させました。ポリゴンを駆使した斬新なグラフィックは映像表現においてビデオゲームがネクストステージに突入したことを感じさせるものでした。
■1994年の世の中
日本人初の女性宇宙飛行士・向井千秋さん、搭乗科学技術者としてスペースシャトル・コロンビア号で宇宙へ
大阪府泉佐野市に関西国際空港が開港
作家・大江健三郎がノーベル文学賞を受賞
CD-ROM式の家庭用ゲーム機「セガサターン」（セガ）、PlayStation（SCE）発売
「トッポ」（ロッテ）、「ドンタコス」（湖池屋）などの菓子がヒット
流行語：「同情するなら金をくれ」（安達祐実主演のドラマ「家なき子」より）
■コロコロトリビア： キミは見たか？幻の「ドラえもん」44.5巻！
1994年9月号には「ドラえもん」連載25周年を記念し小学館の学年誌に掲載された連作エピソードをまとめた別冊付録「ドラえもん ガラパ星から来た男 完全版」を封入。これらのエピソードは後に単行本45巻にも収録されますが、てんとう虫コミックス風のオリジナル表紙に「44.5巻」と銘打たれた遊び心あふれるこの別冊付録版はファンからの人気も高くコレクターズアイテム化しています。
