【#コロコロ500号】42年の歴史を詰め込んだ『コロコロ500号記念大年表』公開 第7弾!!(2007年〜2011年)

2008年(平成20年)第346号~第357号

■トピックス:レベルファイブ
この年8月に発売されたサッカーゲーム「イナズマイレブン」(ニンテンドーDS)が大人気に! 折からのサッカー人気もさることながら、子供たちの心を鷲掴みにしたのが、気を込めた巨大な手を出現させるキーパー技「ゴッドハンド」、炎を放つシュート「ファイアトルネード」といった破天荒な必殺技が繰り広げらる“超次元サッカー”ワールド。これを作り上げたのが、子供心を捉えることに長けたレベルファイブ。児童マンガ誌の王者であるコロコロとの相性バッチシなのは当然ともいえ、かつてのハドソンとの強力タッグを思わせる好連携ぶりで、イナイレ以降のレベルファイブ作品も続々コロコロで展開されていくのでした。
 
また4月号より、総合エンタテインメント企画ページ「放課後青空道場」がスタート。人気選手が登場する「スポーツ少年団」、ネタ番組で話題のお笑いタレントが登場する「お笑いジャック」、「なめんなよ」はタイトルどおり、なめ猫をフィーチャー。当時バラエティ番組で人気を博したラッパーも登場して、後にCDを発売しています。基本かなり自由な構成のページで、「ツンデレ女より土砂ツンデル男だろ!!」という素晴らしいコピーで重機が特集されていたりします。2019年、ひそかな重機ブームですが……もしかして、この記事を読んでいた世代!?

▲2008年9月号表紙

■主な人気マンガ
2月号~「ドラえもん のび太と緑の巨人伝」岡田康則/藤子・F・不二雄、「TRIBE 流星のロックマン武闘外伝」板垣雅也、「ヤッターマン外伝 ボケボケボヤッキー」萬屋不死身之介
5月号~「ド根性小学生ボン・ビー太」小ガエル、「ポケットモンスター ギラティナと氷空の花束」ひじおか誠(読切)
6月号~「ゴゴゴ西遊記 新悟空伝」小西紀行、「イナズマイレブン」やぶのてんや
7月号~「デュエルマスターズSX」松本しげのぶ、
9月号~「怪盗ジョーカー」たかはしひでやす
10月号~「メタルファイト ベイブレード」足立たかふみ
11月号~「ポケットモンスタープラチナ めざせバトル王」松島リュウ
12月号~「流星のロックマン3」鷹岬諒
 
待望のベイブレード新作マンガ「メタルファイト ベイブレード」は、初代の青木たかお先生から、足立たかふみ先生にバトンタッチ。こちらも人気が高く、『コロコロアニキ』2019年夏号では、最終回のその後を描く特別読切が掲載されています。
 
オリジナルマンガでは「怪盗ジョーカー」(たかはしひでやす)が連載開始。神出鬼没の怪盗が、さまざまトリックを駆使して世界中のお宝を盗み出すという冒険活劇。2014年にアニメ化され、現在も「怪盗少年ジョーカーズ」が連載中です。
 
「ド根性小学生ボン・ビー太」はホームレス小学生を主人公としたドタバタギャグで、芸能界でのビンボーネタブームと相まってこちらも人気作となりました。「おぼっちゃま」から22年、今度はビンボーキャラがブレイクするとは誰も想像しなかったでしょう。ほか、「藤子不二雄名作劇場」として、「キテレツ大百科」(8月号)、「パーマン」(9月号)、「エスパー魔美」(10月号)など、各作品珠玉のエピソードが読切掲載されています。

▲「イナズマイレブン」やぶのてんや先生
▲「怪盗ジョーカー」たかはしひでやす先生
▲「ド根性小学生ボン・ビー太」小ガエル先生

■主なホビー: 「メタルファイト ベイブレード」、「イナズマイレブン」
ベイブレードの新たなシリーズとして、この年に発売されたのが「メタルファイトベイブレード」(タカラトミー)。素材が金属製となったこと、モチーフが「ペガシス105F」、「レオーネ145D」など星座になっているのが大きな変更点で、翌2009年にはアニメ化され、第2期ブームが到来。第1期と合わせて販売数は35億5000万個も売り上げるヒット商品になっています。
 
ゲームではもちろん「イナズマイレブン」(レベルファイブ/ニンテンドーDS)で、テレビアニメの開始とともにソフトの特集が組まれています。イナイレ人気でサッカーに興味をもつ子供がさらに増えたことから、この年の流行としてサッカーを加えていいかもしれません。

▲「メタルファイト ベイブレード」足立たかふみ先生

■2008年の出来事
ツイッター日本語化されたインターフェイスを公開、5月にはフェイスブックも
北京オリンピック開催
iPhone3Gが発売
おバカタレントブーム。「羞恥心」がブレイク
宮崎駿監督作品、映画「崖の上のポニョ」が大ヒット
リーマン・ショック起きる
彦根市で「ゆるキャラまつり」開催され、全国のゆるキャラが注目される
アメリカ大統領選でバラク・オバマが当選。初の黒人大統領となる
 
■コロコロトリビア:お菓子で競え! それが「バ部」!!
コロコロが取り上げた競技ホビーのなかでも、とりわけ変わったものがフーセンガムの「バブリシャス」(キャドバリー・ジャパン、現モンデリーズ・ジャパン)をフィーチャーした「バ部」。フーセンのさまざまな膨らませテクニックを紹介する企画で、「電光石火」(はじけた際に大きな音を出す)、「ウォーター・イン・バブル」(フーセンの中に水を入れる)など高度かつカッコイイネーミングの技が和田コーチによって披露されています。これらの技を競う「バブル甲子園」も開催されていました。
 
ちなみにコロコロがお菓子を扱うのはこれが初ではなく、2004年1月号では人気菓特集「スナック選手権」があり、「放課後青空道場」でもお菓子の新しい食べかたを追及する「お菓子刑事」が連載されています。……しかし、競技としてのお菓子はこれが初!

▲バブリシャス バ部