【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! 第6回

ガチアサリでのスーパージャンプを使った戦法のマイナス面

――これで2試合終わって1勝1負になりました。3試合目の前はチームメンバーでなにか話されたりしましたか?
ダイナモン:“やまみっちー”さんが緊張してるなってことで、「大丈夫だぞ、緊張すんなー!」ってリラックスさせる感じで、声をかけたりしましたね。
 
――その3試合目は、マンタマリアのアサリでした。「アサリは1番練習量が出るルール」とも言われますが、ダイナモンさんたちはアサリはチームとして自信を持っているルールだったんですか?
ダイナモン:自信はありましたし、マンタマリアっていうのもアサリの中でも自信を持てるステージがきたなって感じでしたね。


▲記事冒頭動画の27:32より引用。

――そうなると、ここは当然取れる、逆に言うと取らなきゃいけないステージだった?
ダイナモン:やっぱり初戦を取ったのに、ここで負けて勝利数で逆転されるとメンタルにくるので、ここは是が非でも勝ちたいというのはありました。
 
――アサリでのチームとしての戦略はどういった形になっているんですか?
ダイナモン:このときといまで立ち回りはけっこう変わってるんですけど、このときはバケットスロッシャーデコのイカスフィアを軸にした戦略をとっていました。イカスフィアでゴール前に詰めてもらって、そこに飛んでアサリを入れていくという形ですね。


▲記事冒頭動画の28:43より引用。

――なるほど。いまはどんな形にしているんですか?
ダイナモン:自分と“えとな”が、バブルランチャーを持つようになったので、敵を抜けてというよりは、正面からバブルランチャーを活かして押し込む形の戦法をとるようにしています。
 
――あとばるさんたちのチームではアサリに関してどういう戦略を持っていますか?
あとばる:僕らもE3くらいまではイカスフィアを軸にしていて、イカスフィアがたまったらゴール下に陣取ってアサリを入れていく形をとってたんですけど、練習試合を放送しながらやってたこともあって、どのチームも「イカスフィアがくるとアサリを入れに来る」っていう動きがわかって、対策されるようになったんですよね。なので、最近はいかにキルをとって、そこのワンチャンを見逃さないか、みたいな動きになってきてます。いまは戦略というよりは、ちゃんとチャンスをものに出来るようにチームとして声掛けて連携していく形ですね。
 
――ダイナモンさんは、この試合ではラピッドブラスターを持っていました。これはどういう理由から?
ダイナモン:アサリは展開が早いことが多くて、自分が持てるブキの中だとジェットスイーパーカスタムとかバレルスピナーは展開が遅めのブキなんです。人によっては前にいけると思うんですけど、自分が持つ場合は少しスピードが遅いので、自分が扱えるブキの中で1番軽くて味方に付いていきやすいブキということで選びました。


▲記事冒頭動画の27:20より引用。

――この試合はGGBOYZが先制したあと、相手がスーパージャンプで完成したガチアサリを3つ入れて、一気に40までカウントを減らされる展開になりました。このときは残り時間的にもまだまだ大丈夫って感じでしたか? それともこれはまずいなという心境でした?
ダイナモン:大丈夫と思ってましたね。確かにカウントは逆転されましたけど、スーパージャンプで飛んでガチアサリを入れる戦法って、ガチアサリは入るけど、そのまま相手に倒されてしまうことも多いんですよ。
 
――確かにこのときも相手チームは全員やられてましたね。
ダイナモン:そうなんです。そういう面もあって「この戦法は果たして強いのか?」っていう時期だったりもして、「40まで入れられたけど、相手を全滅させることができた。ということは、カウント的には不利だけど、ここからの展開はこちら側がものすごく有利になる」という確信がありました。


▲記事冒頭動画の29:25より引用。スーパージャンプからの連続ゴールで逆転したヨーロッパ代表だったが、着地を狙われて一気に3人が倒されてしまう。

――実際、その通りに後半で逆転に成功しました。この逆転は、GGBOYZの“えとな”さんのイカスフィアを起点に、“たいじ”さんがゴール前で連続キルを取ったことが大量得点につながりましたけど、あとばるさん的にもここがこの試合の1番のポイントだと見ましたか?
あとばる:確かにあそこでキルがとれてなかったら得点も入ってませんし、ここが勝負の分かれ目だったと言っても過言ではないですね。ただ、さっき“ダイナモン”さんが言ってたみたいに、40まで入れられたけど相手のオールダウンが入って、そこから落ち着いて、しっかりと逆転できるだけのアサリをキープしていたからこそ、“たいじ”さんがあそこまで動けてるってことなので、“たいじ”さんの活躍あってこそですけど、そこに至るまでのチーム全体の動きとしても素晴らしかったと思います。
 
――リードされたあと、焦ったり、ミスしたりがなく落ち着いて試合を進めていけたと。
あとばる:そうですね。まぁ、GGBOYZなら残り10カウントくらいまで進められても逆転できる力はあると思っていたので(笑)。


▲記事冒頭動画の30:59より引用。たいじさんの神がかった連続キルもあり、GGBOYZが逆転に成功!

――あとばるさんから見て、GGBOYZのアサリは、やはり「強い」といういう印象があるんですか?
あとばる:前線の“たいじ”さんと“やまみっちー”くんのふたりがとにかくトップレベルの前線の張り方をする中で、ゲームメイクの上手い“えとな”くんと“ダイナモン”くんが後方にいて、いやらしい動きをしてくるっていう。なんて言うんですかね、戦略もしっかり立てつつ対面でもすごく強くて、チームとしての穴がほとんどないっていう感じですね。その小さい穴を上手くつけると、ギリギリで勝てたりしたんですけど、最近はGGBOYZがバブルランチャーを採用するようになって、それからはまったく歯が立たないです(笑)。
 
――最近も試合されたりしたんですか?
あとばる:そうですね。一昨日やって、アサリはうちが負けましたね。
ダイナモン:いまは時期も悪いんだよね。明日修正されるんですけど、ボムピッチャーのダメージがバブルランチャーに入らないっていう不具合があって、それも影響しているのかなと。明日以降にまたやると、うちとあとばるくんのLibalent Calamariと、どっちに転ぶかわからないなって感じですね。


▲記事冒頭動画の32:13より引用。

――ダイナモンさんから見て、Libalent Calamariはチームとしてどういった印象がありますか?
ダイナモン:いまものすごく強いなっていう印象ありますね。
あとばる:やったぜ!
 
――それはどういうところで?
ダイナモン:前までのLibalent Calamariは、「塗りが強いけどキルが取りづらい編成を出す」か「キルはすごくとれるけど塗りはものすごくしづらい編成を出す」か、といった感じだったんですけど、シャープマーカーネオの強化というアップデートが入ったことで、その欠点が一気になくなったという印象です。シャープマーカーネオって、キル力は低いけど塗りは強いっていうブキで、使う人がめちゃくちゃ上手くないとチームのキル力を落としちゃうブキになんですよ。でも、“あとばる”くんはそのブキを持ちながら、チーム内でキル数1位2位を争ってくるような立ち回りをしてくる。スペシャルのボムピッチャーを活かして前線維持もできるし、塗れるし、加えてLibalent Calamariはチームとしてチャージャーも編成に入ってるので圧力もすごくて、その中で残りの前線2人が暴れまわってくるっていう。もともとキルを取るのうまいメンバーが集まっているチームというイメージだったので、それを活かす編成を組めるようになったことで、チームとしてのパワーが各段に上がったというのが最近の印象ですね。
あとばる:そう言ってもらえるのは、素直にうれしいですね。
 
――あとばるさん、前回はプライムシューターコラボをメインで使っているとおっしゃってましたけど、いまはシャープマーカーネオを使ってるんですか?
あとばる:そうですね。プライムシューターコラボは一時引退で、いまはシャープマーカーネオに浮気してます。すいません(笑)。

【今回のまとめ】
・2試合はチームの戦略として、第1カンモンをおろそかにしてしまったことが敗因
・スーパージャンプで飛んでガチアサリを入れる戦法は、必ずしもプラスの面ばかりではない
・最近はイカスフィアよりもバブルランチャーを軸とした攻めがガチアサリのトレンド?

 
次回も引き続き激闘となった世界大会の決勝戦の試合を振り返り! 試合中にどんなことを考え、どんな戦略で挑んだのかといったポイントを語ってもらったぞ。次回も必見だ!<第7回に続く>

第7回記事はコチラ!