【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! あとばる×西澤祐太朗が語るチームとしての戦略~1~

カラマリの戦略と甲子園オンライン大会優勝

──西澤さんは以前、別の媒体で「カラマリはチームとして戦略的に動くことを意識的にやろうと決めている」という発言をされてましたが、チームの戦略については当初からわりとしっかり決めていったんですか?
西澤:いや、最初のほうはそこまで深く考えてもなくて、まあ『1』のときがそんな感じだったと思うんですね。結局は強いプレーヤーを集めたチームが優勝する、みたいなことが多かった。
 
──確かに『1』は個人のスキルでどうにかできてしまう部分が大きかった印象があります。そこから戦略的に動くことを意識的にやろうと決めていった経緯は?
西澤:個人的に、チームとしての役割をしっかり認識できたのが、「Splat Japan League(SJL)」っていう大会で。くろすは前衛として攻めの起動を仕掛けたり、潜伏を入れて自分たちが不利なときに五分から有利な状況に持っていく動きをするプレーヤー、あとばるは中衛としてキープもするけど、前衛にも混ざっていくようなプレーヤー、そして、それを後ろから見てるぴょん、っていうのを、しっかり理解するようになったんです。
 
 たぶん他の3人はもう理解してたと思うんですけど。そこから「じゃあ、チームとしてこういう動きをしていこう」というのをしっかり話せた感じですね。それまでは自分自身はわりと、フラっとやっていたかもしれないです。
 


▲YouTube動画「第4回スプラトゥーン甲子園」オンライン代表決定トーナメント 各地区大会振返り特番3:37:10より引用

 
──あとばるさんはいかがですか。チームの戦略性という部分について。
あとばる:チーム内で意図的に声を出して意識するようになったのって、たぶん比較的最近というか、さっき言ったSJL付近だと思うんですけど、それより前は別に声を出すわけではなく、なんとなく持っているブキによって立ち位置が決まって動いて感じなんです。
 
 ただ、チーム内で「こうしてくれないとキツイ」みたいなのは常々あって、そうするとちょっと無理をしなきゃいけないメンバーが出てきたりしてたんですね。たとえば、西澤さんには塗りブキでちゃんとキルも取ってくれ、みたいな難しい要求をしてたんですよ。西澤さんのもともとの持ちブキと、チーム内で西澤さんがすべき動きっていうのがかみ合ってなかったりして、そこでまあ喧嘩になったりもしたんですけど。
 
──チームとしていまの形になるまで、いろいろと試行錯誤があった。
西澤:正直、試行錯誤してるのは俺なんですよ。他の3人はもう完成しちゃってるんで。すでにパズルが3つ組み合わさっていて、あとそこに1個パーツを……俺が形を変えるだけだったんですけど、ちょっとそこがなかなか噛み合わなくて。それでメンバーに迷惑をかけたなってところは多々あったので。
 
あとばる:やっぱり、個々の編成を考えたときに、西澤さんがワンチャンをつかみに行く動きをしなければいけない局面がどうしてもあって。それで西澤さんが新たにスプラマニューバーベッチューとかをちゃんと練習してくれて、結果として甲子園のオンライン大会でも優勝できているので。いまのような役割を決めたのは、ここ一年に満たないぐらいだと思います。
 


▲オンライン大会決勝は、熱戦の末にカラマリがウルトラリベンジャーズを下して勝利。北陸大会の屈辱を晴らし、見事に全国大会出場を決めた。
YouTube動画「第4回スプラトゥーン甲子園」オンライン代表決定トーナメント 各地区大会振返り特番3:37:40より引用

 
──これまでのカラマリの編成を見ても、西澤さんが一番柔軟にブキを変更している印象があります。
西澤:実際、そっちのほうが回るんですよね。やっぱり3人が完成してるので、変に俺の形に3人が合わせるんじゃなくて、3人が完成しているところをつなぐ……ポジション的に中衛としてつなぐって意味ではなく、チームの動きとしてつなぐっていう意味で、そこが多少なりとも形になったから甲子園のオンライン大会は優勝できたのかなって思います。
 

【今回のまとめ】
・カラマリは実力だけでなく、プレーヤーとしての人気も重視してメンバーが選ばれた。
・「Splat Japan League(SJL)」をきっかけに、より戦略的な動きを重視するように!
・オンライン大会の優勝は西澤選手のブキ変更も大きなポイント!

 
次回も引き続き、あとばる×西澤選手の対談をお届け! チームとしてどうのように練度を深めていったのかなど、ふたりだからこそ話せる興味深い内容を聴くことができたぞ。カラマリファンは必見だ!<次回に続く>

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次回は3/19(火)更新!!