【カブトクワガタ日記】第268回 オウゴンオニクワガタ、言うことを聞かず

なんでこうなるの

 “高速目押しルーレットでフルパワーを出せない”

 という、初老ならではの致命的な弱点を補うため、技“すばやさアップ”を持つムシたちを強さMAXで自軍に揃えたい……!

 そんな、おじさん戦士の夢を叶えるために、

 ゆっさゆっさwwww

 と、まずはオウゴンオニクワガタの繁殖を始めたのである。

 ちなみに、交配用の“種ムシ”として選んだのはもちろん、遺伝子“オレンジ”のRバッジ付きである。これならば、交配を重ねた末に必ずや突然変異種が生まれると思うので、なんとかそこまでがんばりたいと思うのである。

 というわけで、1匹目なんだけど……!

 着実に育った結果……!

 お! まずはメスか!!

 デカい個体を生むには産道の大きなメスが絶対に必要なので、幸先のいいスタートと言える。

 でも、ここに来て気づいたんだけど……!

 やっべwww 種ムシのオレンジ君、腹がペコペコじゃねえかwww これじゃあ交尾でいい働きをすることは不可能だろ!!!><

 というわけで急遽、おいしいご飯を食べさせまして……!

 よしよし! がんばってくれよお父ちゃん!!

 とりあえずオスの子が生まれるまでは、このお父ちゃんに交尾を担当してもらうしかないのだ。

 しかしだな……。

 こういうときも物欲センサーって発動するのか……!

 おっと……。2匹続けてメスかよ。

 若干がっかりしつつ、3回目の交配を行うも……!

 ゆっさゆっさwwww

 からの……!

 げ。またメス!?

 4回目……。

 !?! 4連続でメスとか!!! ふつう、オスのほうが生まれやすいんじゃないの!?!!

 スクショの使い回しをしているように見えちゃうけど……これ、ホントの出来事。とっととデカいオスを誕生させて、種ムシを交代させたいのに……! なんでそういうときに限って、メスばっか生まれるんだ!!?

 しかも……!

 このメスラッシュは、生半可なものではなかったのである……(((( ;゚Д゚)))

 続く。

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『カブトクワガタ』公式ツイッター:
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