【あつ森】『あつまれ どうぶつの森』プレイ日記 角満島開拓日誌 第209回 かぼちゃを育てろ!(1)


 

かぼちゃの主張

 
 “かぼちゃ”を育てなければいけなくなった。
 
 いや、べつにどうしてもイヤだったらシカトしてもいいんだろうけど、島のいたるところで、
 

 
 かぼちゃの苗を売っていたり……。
 

 
 かぼちゃの苗を売っていたり……って、どんだけハロウィンに染まってるんだこの島はwww
 
 これほど押しつけがましく、
 
 「ハイ、10月はハロウィンね!! かぼちゃね!! この島で暮らしていながらかぼちゃを育てないなんて、非島民ですよ!! とっとと土を耕せ耕せ!!」
 
 こんな感じで主張されたら、イヤだろうがナンだろうがかぼちゃの苗を買わないわけにはいかないではないか。
 
 この、長い物には巻かれろ的な、大衆迎合的な、付和雷同的な、大勢順応的な、あと……えーっと、何かないかな……とにかくイエスマン的なやり取りって、リアル社会でもたまに見るよね。
 
 昔、デスクとか編集長とか、とにかく部下の原稿やデザインをチェックする立場にあったときの話だけど、何か注意すると速攻で、
 
 「ですよね! 自分もそう思っていました!
 
 と、いとも簡単に自分の主張を捨てて長いものに迎合する部員がいたことを思い出す。一応、仕事を仕上げてチェックに持ってくるんだけど、最初からなんとなく、俺が付け加えたことを取り込んで完成させようとしているというか……。
 
 なので、それを注意するわけよ。
 
 「オマエさ、これ、明らかに未完成だよな? 俺の修正を入れて完結させようと思ってるだろ??
 
 するとそいつは、俺の言ってることなどほとんど聞かず、脊髄反射でこう答えるのだ。
 
 「ですよね! 自分もそう思っていました!!」
 
 なに白状してんねん(# ゚Д゚)
 
 なんだかまったく関係のない話になりかけているけど、とにかくルナステラ島を挙げて、
 
 「ハロウィンだハロウィンだ!! かぼちゃ育てないヤツは島民じゃねえ!!」
 
 そう主張しているので、俺もけっきょく、
 
 「ですよね! 自分もそう思っていました!!!
 
 とヘリウムの軽さで取り込まれ、にわかかぼちゃ農家へと変身することになったのでした。
 

花はここでも……

 
 しかし、いくら「農業を始めたい」と思っても、簡単に進まないのはリアル世界でも『あつ森』世界でも同じことなのである。
 
 最近は、自宅とはべつに地方の山村で山を買うのが流行っているらしいが(じつは興味アリ)、安いからとホイホイ手を出してしまうと後がたいへんだという。
 
 それはナゼかと言うと……って、また長々と関係ない話を書き始めるといつまで経ってもこのコラムが終わらないので、山についてはべつの機会に書きたいと思う(書く気かよ)。
 
 畑を始めるのに必要なものは、イチもニもなく“農地”である。
 
 つまり、土地。
 
 作物を育てられるだけの広くて平らな土地がないと、いくらハロウィンだハロウィンだワーイワーイと騒いだところでかぼちゃは手に入らないのである。
 
 そう、まずは農地の確保がイロハのイなのだ。土地がないと何もできない世知辛さは、実社会と変わらないのだよ。
 
 「仕方ない。農地を作るかな」
 
 いつまでウダウダしていてもかぼちゃはできないので、ある日俺は一念発起し、畑を確保することにした。
 
 作業自体は単純明快で、空いた場所にかぼちゃの苗を植え、数日経てば実がなっている……というものらしいので、それほど難しく考える必要はなさそうだ。
 
 でも……。
 
 これ、この秋から『あつ森』を始めたばかりで、まだ島にモノがあふれていない人だったら何の問題もなくスムーズに畑を作ることが可能なんだと思う。それこそ、何ヘクタールもある広大なかぼちゃ畑を展開して、
 
 「ウチの島の名産は、日本一のかぼちゃだぁ!!」
 
 と主張すらできたかもしれない。
 
 しかし……我がルナステラ島は……((゚Д゚;))
 
 ここ何回かの日記で、
 
 “島の改良を進めたいけど、花が氾濫していて手が付けられない”
 
 と書いてきたけど……この“花害”はかぼちゃ畑整備にも暗雲を運んできたのである!!
 
 いざ「畑を作ろう!!」と勇んで外に出たんだけどさ……。
 

 
 花~~~ん……www
 

 
 花花~~~ん……wwww
 

 
 花花花~~~ん……wwwww
 
 って、空いた土地なんて1ミリもねぇぇぇええええ!!!(愕然)
 
 これ、ホントにどうしよ……w 道を整備したところ以外、マジでほぼすべて花に埋め尽くされていて、わずかな空き地を作ることすら億劫なんですが……。どうなってんねんこの島……。
 
 はたして俺は、かぼちゃを手に入れることができるのだろうか!?w
 
 続くw
 
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大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html

※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
© 2020 Nintendo

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