【#コロコロ500号】42年の歴史を詰め込んだ『コロコロ500号記念大年表』公開 第5弾!!(1997年〜2001年)

1999年(平成11年)第249号~第260号

■1999年のトピック:
1月より「超速スピナー」に続く形で「おはスタ」内放送のホビーアニメとして「爆球連発!!スーパービーダマン」が放送開始!映画「ルギア爆誕」が配給収入35億円でこの年の邦画No.1ヒット(洋画は「アルマゲドン」配収83.5億)になったポケモン関連は、発売延期から読者の期待もふくらみまくっていた「ポケットモンスター 金・銀」情報記事が注目を集めます。そして、新しい波としてアニメ化も実現した「ZOIDS」、対戦型ホビーの新星「ベイブレード」にスポットが当たるなど話題の尽きない1年となりました。

▲「1999年11月号表紙
▲アニメ「爆球連発!!スーパービーダマン」記事

■主な人気マンガ:
2月号~ 「爆走戦記メタルウォーカー」青木たかお、「大乱闘 スマッシュブラザーズ」ひかわ博一(読切)
3月号~ 「K-1ダイナマイト」坂井孝行
4月号~ 「PaPiPuペット」姫野かげまる/ウィズ、「ぐるっとヨーカイザー」松村努、「クラッシュバンディクー かっとび!スピンワールド」後藤英貴
5月号~ 「デュエル・マスターズ」松本しげのぶ
6月号~ 「機獣新世紀ZOIDS」上山道郎、「ウキウキ大作戦!サルゲッチュ」後藤英貴
7月号~ 「ビックリマン2000」犬木栄治、「スター・ウォーズ エピソード1」麻宮騎亜/ジョージ・ルーカス
9月号~ 「爆転シュート ベイブレード」青木たかお、「ドンキーコング」ひじおか誠/宮本茂、「なぞなぞ怪人ゾナーくん」玉井たけし
10月号~ 「大長編ドラえもん のび太の太陽王伝説」藤子プロ/藤子・F・不二雄
11月号~ 「ゲーム大好き げーむくん」みずなが柳壱
 
この年の特徴は新規連載がほぼゲーム、ホビー、テレビ、映画などのメディアタイアップ中心で埋め尽くされた事でしょう。子供向けの媒体として類を見ない発信力を持ったコロコロのパワーが認められ、ともにコンテンツを盛り上げるパートナーとして強く求められていたことがよくわかります。これらの取り組みのなかから「機獣新世紀ZOIDS」(上山道郎)、「ビックリマン2000」(犬木栄治)、「爆転シュート ベイブレード」(青木たかお)などアニメ化によりさらに人気を得るものも出てきます。

▲「K-1ダイナマイト」坂井孝行先生
▲「機獣新世紀ZOIDS」上山道郎先生
▲「爆転シュート ベイブレード」青木たかお先生

■主なホビー:「ビックリマン2000」、「マジック・ザ・ギャザリング」
翌年のミレニアムを控え、80年代に大ブームを巻き起こしコロコロを100万部の大台に乗せるきっかけとなったシールホビー「ビックリマン」の14代目ラインナップが「ビックリマン2000」としてコロコロに登場!アニメと密に連動した記事&マンガの誌面展開の巧みさや初代ビックリマンのヘッド(キラシール)のスーパーゼウス再登場など、話題も豊富で、リアルコロコロ読者の小学生と初期ビックリマンにハマった大人の回帰層の双方を巻き込み盛り上がりました。
 
また、カードホビー物では誌面の記事展開とマンガ「デュエル・マスターズ」(松本しげのぶ)により世界初のTCG、マジック・ザ・ギャザリングが紹介されました。この歴史もあり世界的に人気のTCGは2002年にコロコロ読者向けにチューンナップされた新TCG「デュエル・マスターズ」へと派生、マンガもこちらをベースとした内容になります。そして今もなおコロコロで人気を誇る作品としてシリーズは継続中です。

▲ビックリマン2000記事
▲マジック・ザ・ギャザリング記事

■1999年の世の中
東京都知事選挙で石原慎太郎が当選、知事就任
ミレニアム(2000年)のカウントダウン、世界各地で催される
昭和を代表するプロレスラー、ジャイアント馬場死去
映画「スター・ウォーズ エピソード1」公開されヒット
SONYの犬型ロボット「アイボ」、米Tiger Electronics社の「ファービー」などペットロボットが人気に
おまけ付き玩具菓子「チョコエッグ」(フルタ製菓)がヒット
 
■コロコロトリビア: 忘れたくても思い出せない!あのホビーたち
1990年代以降もコロコロが取り上げたホビーはキラ星のごとくたくさんありましたがハイパーヨーヨー以降、海外からやってきたものも多数ありました!そんな忘れ難い魅力の洋モノホビーの一部をご紹介!
 
金属製のリングとリングに通された5つのビーズを駆使してさまざまなトリックをキメるという、一見地味なようでいて実は高度&繊細なテクニックが要求される、一度ハマると沼系の海外輸入ホビー「ジターリング」。ハイパーヨーヨーと合わせ技でのトリックもありました!
 
コレクション性の高いアイテムの豊富さが魅力的だった、手のひらサイズのスケートボード「パームボード」も印象的なホビー。足に見立てた二本指でボード操るというストリート系なのに超インドア向きな競技でした。実は海外で活躍するプロのボーダーもイメトレに使っているらしいですよ。
 
最後は“新感覚!無重力アクションホビー”というコピーで登場した「アストロジャックス」。ヒモでつながった3つの球体を操るホビーとのことでしたが…。とにかくコントロールが難しすぎてよくわからないまま絡まってしまうのがオチでした。これ当時極めていた読者がいたらマジで尊敬します!
これらのホビーもまたいつかリバイバルで陽の目を見る日がくるかもしれませんね。

▲ジターリング記事
▲パームボード記事
▲アストロジャックス記事