【#コロコロ500号】42年の歴史を詰め込んだ『コロコロ500号記念大年表』公開 第5弾!!(1997年〜2001年)

2001年(平成13年)第273号~第284号

■2001年のトピック:
21世紀突入のコロコロはいろんな意味で「冒険」がキーワード!これまでの児童マンガには無かったネット犯罪集団との攻防という冒険的題材を描いた「ロックマンエグゼ」、ドキドキ&ワクワクのバトル冒険活劇「コロッケ!」、小学生のギャグリテラシーに挑戦する冒険級シュールギャグ「絶体絶命でんぢゃらすじーさん」など、これまでのコロコロのイメージ塗り替える作品が次々と立ち上がった新世紀にふさわしい1年でした。

▲2001年11月号表紙

■主な人気マンガ:
2月号~ 「ロックマンエグゼ」鷹岬諒
4月号~ 「コロッケ!」樫本学ヴ、「とびきりブラザー アニマン」ひじおか誠
6月号~ 「でんぢゃらすじーさん」曽山一寿(読切)
7月号~ 「おはっス道場 鉄拳!角ちゃん」飯田清、「爆転HERO ブレーダーDJ」おおせよしお
8月号~ 「筋肉番付外伝 怪傑!金剛くん」大内水軍/樋口潮
10月号~ 「絶体絶命でんぢゃらすじーさん」曽山一寿
12月号~ 「ZOIDS惑星 Zi」塩崎雄二、「爆写王スナップキッズ」ひじおか誠
 
「ロックマンエグゼ」(鷹岬諒)、「コロッケ!」(樫本学ヴ)、読切を経ての「絶体絶命でんぢゃらすじーさん」(曽山一寿)とアニメ化された連載作品が3作に、「爆転HERO ブレーダーDJ」(おおせよしお)、「ZOIDS惑星 Zi」(塩崎雄二)といった人気ホビー派生作、「おはっス道場 鉄拳!角ちゃん」(飯田清)、「筋肉番付外伝 怪傑!金剛くん」(大内水軍/樋口潮)といったTVバラエティ番組連動作品、ゲームタイアップの「爆写王スナップキッズ」(ひじおか誠)と、メディアミックス作品のコロコロというイメージがすっかり定着した感のあるメジャー感あふれるラインナップがなんとも華やかな印象の2001年です。

▲「コロッケ!」樫本学ヴ先生
▲「絶体絶命でんぢゃらすじーさん」曽山一寿先生
▲「爆転HERO ブレーダーDJ」おおせよしお先生

■主なホビー:「ゲームボーイアドバンス」、「爆転シュート ベイブレード」
2001年3月に任天堂より発売されたゲームボーイの後継機にあたるカートリッジ式携帯ゲーム機「ゲームボーイアドバンス」は、同社の家庭用コンソール機「スーパーファミコン」を上回るハード性能を持ち、なおかつこれまでのゲームボーイおよびゲームボーイカラー対応ソフトも遊べたことからコロコロ読者の小学生の間でも高い人気を誇りました。コロコロ誌面でもハードと同時発売のアクションRPG『バトルネットワーク ロックマンエグゼ』(カプコン)のタイアップ作「ロックマンエグゼ」(鷹岬諒)をソフト発売に先駆けて連載開始するなど戦略的なメディア展開を行いヒットに導いています。
 
ちなみに歴代で最も売れたゲームアドバンス用ソフトは「ポケットモンスター ルビー・サファイア」で累計売上533万本以上を記録したのこと。
 
また、対戦バトル系のホビーとしてタカラ(現タカラトミー)から発売された「ベイブレード」シリーズも1999年から順調に人気を伸ばし2001年にテレビ東京系のアニメ放送開始をきっかけに人気が爆発。あまりの人気に出荷が追いつかず、半年以上も品薄の状況が続くほどの異例の大ヒットとなりました。その人気は国内に留まらず、北米や韓国などのアジア圏にも輸出され、以降もモデルチェンジ、再ブームのサイクルが継続的に続く息の長いコンテンツとして親しまれています。

▲GBA連動「ロックマンエグゼ」
▲ベイブレード記事1
▲ベイブレード記事2

■2001年の世の中
大阪にユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が開園
小泉純一郎が第87代内閣総理大臣に就任、第1次小泉内閣発足
JR東日本よりチャージ機能を備えた新たな定期券「Suica」が登場
インターネットフリー百科事典「ウィキペディア」が発足
J・K・ローリング著「ハリー・ポッターと賢者の石」はじめシリーズ全3作品がベストセラーに
宮崎駿監督の長編アニメ映画「千と千尋の神隠し」が興行収入308億円(日本歴代1位)の記録的大ヒット
 
■コロコロトリビア: コロコロコミックとテレビCM
コロコロコミックのテレビCMは古くは1980年代初頭の「ゲームセンターあらし」の頃から、小学館が提供枠を持つ番組で放送されてきました。1980年代後半以降からアニメ化される作品も増え、1997年にはテレビ版コロコロの「おはスタ」もスタート。
 
CM放送もコロコロ関連番組で毎月定期的に行われるようになりました。この頃のコロコロCMの特徴は、当時としてはまだ目新しい3DCGを使用したコミカルな演出や、CM用に特別にアニメ化された連載マンガのキャラクターが動いたり、また2001年3月&4月号CMにはプロサッカー選手の中村俊輔選手が登場するなど、30秒の短い時間ながらコロコロ本誌同様に読者へのサービス精神がたくさん詰まっている点と言えるでしょう。当時、テレビでコロコロCMが流れるたびに目を凝らして見ていた読者もき多いのではないでしょうか?
 
ちなみに現在ではYouTube「コロコロチャンネル」でいつでも最新号のCM動画をチェックすることができますよ!

▲コロコロCM1986年
▲コロコロCM1997年
▲コロコロCM2000年

20世紀の末に怒涛のポケモンフィーバーや人気ホビーのうねりとともに200万部という記録的な発行部数を叩き出したコロコロも時代の流れとともにどんどん変化をしていくことになります。
 
テクノロジーや生活様式の変革にともない子供たちは、コロコロはどんな21世紀を造っていくのか?未来に向けて蒔いた種がいかに芽吹くのか?次回更新2002年以降も乞うご期待です!!
 
コロコロ大年表、コロコロ500号に関する話題、コロコロの思い出はハッシュタグ「#コロコロ500号」をつけて投稿しよう!

コロコロ500号カウントダウン特集記事はこちら!!

商品概要
『月刊コロコロコミック12月号』
発売中!
特別定価:600円(税込)

参考文献:渋谷直角「コロコロ爆伝」(飛鳥新社)、のむらしんぼ「コロコロ創刊伝説」(小学館)